逆流性食道炎が原因の口臭と治し方
逆流性食道炎は胃液が食道に逆流してくる病気で、胃液の強い酸が食道の粘膜を刺激して炎症や潰瘍を引き起こします。
そしてこの逆流性食道炎はかなり強烈な口臭の原因になります。
もともと逆流性食道炎は欧米の人がかかりやすい病気でしたが、日本でも食生活の欧米化によって患者数が増えてきています。
最近では逆流性食道炎のCMもよく目にするようになりましたね。
もしあなたが逆流性食道炎の口臭でお悩みなら当ページで原因から対策方法までチェックしてみて下さい。
逆流性食道炎の症状
逆流性食道炎は胃酸が食道の炎症や潰瘍を引き起こすことで体にさまざまな症状を引き起こしてしまいます。
- 胸やけ・呑酸(どんさん)
- 胸の痛み
- 咳・喘息
- のどの違和感
- 胃もたれ
- 過度のげっぷ
これらの症状が頻繁に起こったり長く続くようであれば逆流性食道炎を疑った方がよいかもしれません。
そしてこれらの症状の他に逆流性食道炎は口臭がきつくなるという症状も引き起こしてしまいます。
逆流性食道炎と口臭について
逆流性食道炎が原因の口臭は胃液が食道に逆流することで、胃酸の酸っぱい臭いになります。苦くて酸っぱい胃酸のようなものが喉の方まで上がってきて、ツンとした刺激臭を感じる時は自分の口臭がきつくなっているのがわかります。普通の口臭とは少し違うことは自分でも感じることができると思います。
さらに逆流性食道炎になると通常は臭わない胃の臭いが、食堂を逆流して口から漏れてしまうんです。これも相当強烈な口臭です。
このダブルの原因が逆流性食道炎の口臭をきつくさせてしまいます。
もし自分の口臭が酸っぱいツンとした臭いかなと感じた場合は逆流性食道炎のシグナルかもしれません。他の胸やけや呑酸などの症状もある場合は早めに病院で診察してもらいましょう。
ちなみに逆流性食道炎ではない人も胃が原因で口臭がきつくなることがあります。そちらについては
で詳しく紹介していますので気になる人は参照してみて下さい。
逆流性食道炎はどんな人がなりやすいの?
逆流性食道炎は高齢の方がかかることの多い病気でしたが、最近は20代~30代の若い患者も急増しているそうです。
- 脂っこいものをよく食べる
- たくさんの量を食べる
- ストレスが多い
- 太っている
- お酒をたくさん飲む
- タバコを吸う
上記の項目に複数当てはまる人は逆流性食道炎になりやすいと言えるでしょう。
脂っこいものや甘いものは胃酸の分泌を促しストレスは食道の働きを弱めてしまいます。また飲酒や喫煙は逆流性食道炎の発生を促してしまいます。
逆流性食道炎かな?と感じたら
逆流性食道炎かなと思ったらなるべく早く病院で診察してもらうようにしましょう。逆流性食道炎を放置して食道の炎症が慢性化すると食道ガンになる可能性が高くなってしまいます。アメリカでは食道ガンの半分は逆流性食道炎が起因したものと言われています。
逆流性食道炎は胃カメラで診察されることがほとんどで、食道の炎症具合と他の悪性疾患ではないかどうかを診てもらいます。また自分の症状について些細な症状でもお医者さんにしっかりと伝えることも大切です。
私も数年前に逆流性食道炎のような症状が半年ほど続いたので病院で診てもらうことにしました。胃カメラを飲んで検査したのですが、医者から言われたのは「少し胃が荒れてますね」程度でした。その後しばらくは逆流性食道炎のような症状が続いたのですが、時とともにましになり今ではそのような症状はみられなくなっていますが、あとでインターネット等で調べてみると日本で逆流性食道炎が知られるようになってきたのは最近で、医者によっては問題なしと診断されるケースもあるようなのです。なので一度検査して問題ない場合でも症状が改善されない場合は再度別の病院で診察してもらう方が良いかもしれません。
逆流性食道炎の治療法
逆流性食道炎の治療としては薬物療法と日常の食生活や生活習慣を改善していくことで行われます。
薬は胃酸の出過ぎを抑えるものを主に服用します。これだけで多くの症状が改善されることも多いようです。他にも食道の蠕動運動を改善する薬や、粘膜を保護する薬剤が使用されることもあります。
薬を飲んで症状が改善されたからと言って、食道の炎症が治ったわけではありません。自分の判断で薬の服用を止めるのではなく必ず医師からの指示で行うようにしましょう。
また逆流性食道炎は再発しやすい病気でなので、日々の生活習慣や食生活を改善することも非常に重要になります。
食生活の面では胃酸の分泌を促す脂っこい食事や甘い物を控えて、消化の良い食べ物を食べるようにすることや、逆流性食道炎の発症を促すお酒の飲み過ぎを控えることが大切です。
また寝る時は枕を高くしたり、食後すぐに横にならないなど、体勢的に胃酸が逆流しないようにしたり、逆流性食道炎の発症を促すタバコを止めることも重要なポイントです。